◇臨機応変
お盆ということもあり、両親のことを考えていたら、昔のヘルパーさんとの会話を思い出しました。
父母は、80歳を越えてからは、ヘルパーさんの力を借りながらも仲良く頑張って暮らしていました。
何人かのヘルパーさんが居られたのですが、中でもHさんのことを両親はとても気に入り、私が帰る度に「よくしてもらってる」と感謝の気持ちを聞かせてくれていました。Hさんは私の高校の9歳上の先輩で、私も大好きな方でした。
ある時、そのHさんと二人で話す機会があり、私からも御礼を伝えながら尋ねました。
「Hさん、父母がいつも大変よくしていただいていると喜んでいます。ありがとうございます。ただ、ヘルパーさんは、やらなければいけないこと、やってはいけないことなどの色々な規則があると思うのですが、ご無理をしていただいていませんか?」
するとHさんが「そうよ。私なんか会社から見れば違反ばっかり。でも、日本には昔から“臨機応変”という言葉があるの。言葉があるということは、それが有って良いということなの」と、教えてくれました。
私はそれを聞き、「カッコいいっ」と感動し、Hさんの心の大きさを感じました。
先日の朝、いつも通りに盲導犬・ミッケルの世話をしていたのですが、ふと「今日は時間が押してる。これ、今やらなくていいかっ」と、やるのを辞めたことがありました。それをやらなかったことは、ミッケルにとっても、私にとっても、何の問題もありませんでした。
中学の国語の時間に先生が「臨機応変とは“機に臨んで、変に応ず”ということです」と教えてくれたのを思い出しました。
「自分ルール」を作るのが好きな私で、気づくと自分で自分の首を絞めていることが時々あります。
そこで新たに私のルールに「臨機応変」のルールを付け加えることにします。
にこっ! 亀ちゃん
※写真はミッケルと、夏の里山の散歩です。
洋服のブランドは、あの「puma」もどきの「puwan」で、犬が走っているイラストロゴになっています(笑)
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