◇シエルの誕生日に思うこと
私の盲導犬シエルが6歳の誕生日を迎えました。
「シエル、誕生日おめでとう 。そして、いつもありがとう」
シエルと暮らし始めて3年と4カ月が経ちましたが、多くの学びと気付き、そしてたくさんの幸せをもらっています。
私は視力を失ってから町中で何度か柱に顔をぶつけました。
すると身体が怖さを覚え、歩く時に
「ぶつかるなら顔よりも頭の方が痛みがマシ」
ということで、自然に下を向き、頭を前に出す歩き方になっていました。
それがシエルと歩くようになり、まっすぐ前を向き、胸を張って、笑顔で歩けるようになった私に、友人が「遠くから見たら姿勢が良く、普通に歩けているので盲人に見えないよ」と教えてくれました。
何か分からないけど涙が出ました。
出掛ける時はいつも私を助けてくれ、出掛けない時はいつも私を癒してくれます。
毎日のお世話をさせてもらいながら、愛することの幸せを学んでいます。
「じぃーっと西亀さんを見ていますよ」と周りの人が教えてくれる言葉で、シエルの深い愛を感じます。
盲導犬と一緒に暮らせるのは10歳までと決められています。
その限りある時間を心にとめて、シエルと一日一日を大切に生きていきます。
シエルが
「時間には限りがあるよ」
を教えてくれています。
毎年シエルの誕生日はそれを強く考える大切な日です。
※写真は誕生日を迎えたシエルと紫陽花
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