◇定着

 今年の1月に京都・亀岡の関西盲導犬協会でミッケルと4週間の合宿訓練を受け、その後ミッケルとの生活が始まりました。 

最初の4日間、職場への行き方などで亀岡からわざわざ訓練士のK先生が来てくださり、行き方や指示の出し方などを教えてもらいました。 

それからも1カ月、3カ月、6カ月などのタイミングで、遠く亀岡からフォローで来てくださっています。 

 私は週に2回、大阪梅田の地下街の御堂筋線の改札近くを通り、「エキモ」という通路に入るのですが、これが難関です。 

人の流れは方向が縦、横、斜め、逆方向とバラバラなうえ、多くの人が行き交っています。 

柱も沢山あるので、ミッケルの視界も限られます。 

それに今、工事で壁が突然立ったり、点字ブロックが変わったりと、状況が変わるのも難儀のひとつです。 

 何回目かのフォローの時、K先生が一緒だとミッケルが安心したり、気が散ったりして、うまく歩けないことがあったので、次の時はK先生は姿を隠し、私は携帯電話にイヤホンを付けて、遠隔操作で指示を出してもらう練習をしました。 

良いアイデアで、結構うまく行きました。 

すると今度はK先生から「カメラを眼鏡の横にセットし、スマホのアプリで遠隔操作が出来るシステムがあるのだけど、試してみますか?」と紹介してもらい、試してみることにしました。 

これなら京都から状況が把握出来、指示を出すことが出来て便利です。 

実際にやってみたら、とても調子がよく、うまく行きました。 

 このやり方で何度かやるうちに、私もかなり正確な方向や、位置関係を身に着けることが出来、徐々に指示してもらう言葉も減ってきました。 

そして、ついに先日、まったく指示を受けず、ほぼほぼ正確に目的地に行けることが出来、難関を突破した時は「ミッケルっ、グーゥッド、グーゥッド、グーゥッド!」と、ミッケルの頭をくしゃくしゃにして、京都のK先生と、ミッケルと、私の3人で喜び合いました。 

 これまでの6ヶ月間で、何度かは問題なく行けたことはありました。 

でも、次はどうなるか分からず、「たまたま今回はうまく行けただけ」と、私の中に確信が持てていませんでした。 

子供のときに自転車の練習をしていて、後ろをお父さんに持ってもらっていて、自分では「自信が持てていない」そんな感じでした。 

今回、ようやく身体で感覚をつかむことが出来、自信が定着しました。 

これで、これからは工事の壁がどう変化しようと、振り回されないと思います。 

 一番最初に不安な気持ちで指導を受け、毎回少しずつ経験を重ね、フォローでは色々な工夫をしてもらい、ようやくここまで来れた気がします。 

ミッケルと、K先生に感謝で一杯です。 

ありがとうございました。 

今回、苦手なら、難しいなら、定着するまで繰り返す、工夫する、助けてもらうを学びました。

 次にもしうまく行かなかったら「たまたま今回はうまく行かなかっただけ」と思えそうです。  

にこっ!  亀ちゃん 

 ※写真は投げた骨型おもちゃを持って来て「はいっ!」と渡してくれる賢いミッケルです。 

 

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