◇GO ハウスっ!
昔、我が家に愛犬「スキュラ」と、「ルチア」の母娘がいて、毎朝、一緒に散歩に行くのを日課にしていました。
毎日同じコースを歩いていたので、私の目が見えなくなってからも、ちゃんと私を案内してくれていたのです。
ある日、出会った村のおじいさんが「賢いワンちゃんやなぁ」と、盲人の私を案内する愛犬を褒めてくれました。
私は「はい、前は私が犬を散歩に連れて行ってやっていたのですが、最近は連れて行 ってもらってるんですよ」と、笑ったことがありました。
その愛犬が亡くなってから、一人で出かけたことがあったのですが、帰りの家が分からなくなり、一人で散歩に行くのを諦めました。
そして現在。
パートナーのミッケルが我が家に来てくれた時、訓練士の先生と、妻と一緒に散歩に出かけました。 歩き方のポイントなどを学習しながら、里山の散歩を楽しみました。
途中、先頭を行く私は「青いであろう」空を見上げながら、懐かしさと、再び歩ける感謝で胸が熱くなり、下を向くことが出来なくなりました。
家に着いた時、我が家の門を「ここがお家だよ」と、ミッケルにしっかり伝えました。
そして今回。
3回目の散歩に出かけました。 だんだん家が近づいて来たので、ミッケルに声を掛けました。
「ミッケルぅ、GO ハウスっ!」
ミッケルが我が家の門の前で止まり、
「ここよっ」と、私に教えてくれました。
門を手で確認し、『おぉ~♪、グゥードッ!!』
「ミッケル、天才っ ありがとぉ~」と、抱きしめてやりました。
「親と子は同い年。子どもが生まれて親になる」
一つひとつ、一緒に成長していきます。
ミッケル&亀ちゃん
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