◇2回目の覚悟から生まれたワクワク
先週の続きです。
「盲導犬・共同訓練体験」に行き、とても貴重な体験と、大切なことを学んで来まし
た。
前回のブログで「今後、どんな問題が起こるかは分りませんが、とにかく盲導犬を持
つ覚悟は固まりました」と、力強く書きました。
それが…。
2泊3日の生活の中で、食事、排便、健康管理など、一つひとつを実際に体験するう
ちに「これを毎日」、「休みは無し」と考えていたら、ちょっと不安な気持ちが湧い
てきました。
更に、朝の時間、夜の時間など毎日の規則正しい時間のサイクルのことを考えていた
ら、益々不安が大きくなりました。
お預かりするのは物と違い、生き物で、命を預かる責任があります。
一日目を終えた夜、一人になると「本当に、大丈夫?」
と大きな不安が襲って来ました。
ふと、「この不安な気持ち、どこかで感じたぞ…」。
そうだっ、前に行なった「47都道府県・一人旅」の一番最初に出発する前夜だ。
それから「ニューヨークの一人旅」を決意した時もあったな。
怖くて、不安で「本当に、やらないといけないのぉ? 誰と約束をしている訳でもな
いし、行かなくても問題はないじゃん」のもう一人の自分と対話をしたことを思い出
しました。
あのニューヨーク行きを決めた時は、喜多川靖さんの本の中の言葉「未来はいつも空
白である。 その空白を何を埋めるかで行動が変わる。 空白を“不安”で埋める人
は安全な行動をとる。 片や空白を“希望”で埋める人は挑戦の行動を取る」でした。
あの時、自分に向かって「おい、まこと、未来の空白を不安で埋めてないかい? 希
望でしょ」で、ニューヨーク行きを決めました。
あの時のことを思い出し「ほら、またまた“不安”で埋めてる。 希望でしょっ」
また、講演などでいつも私が話している「チャンスは、ピンチの顔をしてやってく
る」、「ピンチが大きければ、大きいほどチャンスが大きい」の言葉を思い出し、
「あれは口だけかぁ」と、自分に言い聞かせました。
それと、どうしても点字が読めないとあきらめかけた時に思った「どんなに難しくて
も、実際に点字を使っている人がいる。 彼も人なり。 我も人なり」の言葉を思い
出し、『よし、頑張るぞ』と2回目の覚悟が決まりました。
今回、自分の覚悟が揺らいだことに驚き、また更に強い覚悟が生まれたことに安どし
ました。
でも、私のことですからこの先、また弱気虫が出てくるかも知れません。
その時は、今回の訓練の先生に教えていただいた言葉を思い出すようにします。
「前に盲導犬を持たれた方が、後年“何度、返そうと思ったことか。でも、6か月経
ったら、慣れて来て、何であんなに悩んでいたんだろう”と、おっしゃっていました」
の言葉を。
今後やって来る、盲導犬と歩く未来の道は「希望の道」です。
素晴らしい感動のドラマになることでしょう。
2回目の覚悟から生まれたワクワクです。 にこっ! 亀ちゃん
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