◇覚悟から生まれたワクワク
今、とってもワクワクしています。
これから始まる未知の世界に、ワクワク・ドキドキの気持ちで一杯です。
それは、今週末の24日から二泊三日で盲導犬協会で「盲導犬・共同訓練体験」をさせてもらえるからです。
目が見えなくなった時、「盲導犬を持とうかな」と考え、協会の人に質問をしたことがありました。 その時に教えてもらった話が、「西亀さん、盲導犬と白い杖とは違うんです。
白杖は必要な時にだけ使えば良いのですが、盲導犬は、歩く時だけでなく
食事の世話、 ブラッシングや排便などなど、日常の全ての世話が必要なんです。
そして、いつも 一緒に行動する必要があるんです」と教わりました。
例えば、ペットの犬なら家に置いておき、自分で排便をしますが、盲導犬は勝手に排便をしないように訓練されているので、ユーザーの人がいつも一緒にいて排便を気を付けてあげなければいけないそうです。
仲間と出かけても、入れてもらえない飲食店があったりするかも知れません。
また、雨の日は雨合羽を着せることや、拭いてやるなど、一人で出かける方が楽とい うこともあるかも知れません。
それらを考えると、今も一人で外出が出来ているので、メリットとデメリットを考えたら「盲導犬を持たなくても良いか」と、考えていました。
それでも、今は常に「点字ブロック」に頼り、ブロックがないと非常に緊張しながら 歩いているので、それらが楽になるのは「大きな魅力だなぁ」と思うようになりまし た。
ある時、ふと昔飼っていたペットの愛犬「スキュラ」のことを思い出しました。
貰って来たワンちゃんでしたが、それはそれは優しく、賢いワンちゃんで、我が家に 多くの素敵な思い出を残してくれました。 沢山のことを私達家族に教えてくれ、大切な家族の一員でした。
それで、ふと「スキュラを飼うと決めた時、メリット・デメリットを考えただろうか …」 世話が必要だとは考えましたが、「どちらが得か」は考えませんでした。
じゃあ、盲導犬も「損得でなく、新しいパートナーを迎える」で良いのではと考え、 決意しました。 去年に申し込みを行い、いよいよ持たせてもらえる日が近づいて来ました。
実際に持つのは来年で、持つ時は盲導犬と一緒に4週間の合宿が必要なのですが、今回の体験は、その準備みたいです。
今後、どんな問題が起こるかは分りませんが、とにかく盲導犬を持つ覚悟は固まりました。 覚悟といえば、先ほどの愛犬「スキュラ」を迎えた時のことを思い出しました。
当時、娘と息子はまだ小学生でした。 知り合いから「ワンちゃんを要らないか?」の話があり、家族で話し合いました。
皆それぞれが、そんなに欲しいという感じではありませんでした。 それで話し合いの最後に私がみんなに訊きました。
「ワンちゃんを迎え入れるということは家族が一人加わるということだと思うのよね。 誰が飼うから誰が世話をするというのではなく、みんなで愛して世話をしなくては いけないと思うの。 だから、誰か一人でも反対があれば飼うのは辞めた方が良いと 思うの。 だからみんな目をつむって、手を上げることにしようよ。 はい、目をつ むって…。 飼いたい人、手を上げてっ!」
手を上げているのは私だけかなと思いながら目を開けたら、みんなが手を上げていました。
あはは。 そうして、愛犬「スキュラが我が家にやって来て、家族の全員に愛されながら、スキュラもその愛に応え、忘れられない大切な思い出を残してくれました。
これから始まろうとしている、盲導犬・ワンちゃんとの新しいドラマに、胸がはずみ、 ワクワクの日々です。
愛犬・スキュラは、私がよく散歩に連れて行ってやっていました。
これから出会う盲導犬・ワンちゃんは、私を散歩に連れて「行ってくれる」ことでしょう。
にこっ! 亀ちゃん
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