◇「いい人生だなぁ」を決めるのは…
先月6月20日に、奈良県立盲学校で「人権研修」の講演をしました。
演目は“「いい人生だなぁ」を決めるのは自分”です。
その講演を聴いてくれた生徒さんからの感想文が、数日前に届いたのですが、どれも心のこもった嬉しい感想文ばかりでした。
了解を得たので、その中から一部を紹介します。
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私が今回の研修で心に残った言葉はたくさんありますが、特に印象的だったのは、「私は神様の作ったパズルをとく」です。
生きていく中で起きるすべての出来事は人生というパズルのピースであり、今私達はパズルを組み立てている最中であるということを感じました。
また、夏休みの宿題を2学期の始業式の日が近づいてから始めて急いで終わらせたり、勉強しようと思ってもできずに後悔することがあります。
勉強以外のことでも、毎日コツコツやっていこうと思っていたことも三日坊主で終わって後悔することがよくあります。
これからは、先のことを考えてきめたことをやり、あの時のこれをして良かったと思えるようにしたいと思いました。
そして、神様からもらったピースを大切にして素晴らしい人生のパズルを作りたいと思います。
短い時間でしたが、よい人生を歩んでいくための道しるべとなるような研修でした。
貴重なお話をありがとうございました。
★ ここまで引用
この生徒さんは、きっと今回のテーマ“「いい人生だなぁ」を決めるのは自分”の通り、神様からもらった「ピース」を大切に、素晴らしい人生を歩まれることでしょう。
私のお話しが、ほんの少しでも生徒さんのお役に立てて、良かったです。
私は目が見えなくなった時、「生きるための自信」をつけるため、2014年に全国47都道府県の「一人旅」をしました。
各地で沢山の、沢山の人に助けてもらいました。
その時に私は「今は力を付けるために、助けてください。 でも、将来必ずこの力を使って、社会に恩返しをさせていただきます」と心に誓いました。
そうして旅が終わり、全国の70数校の盲学校の校長先生に宛て、「何か講演などで私に出来ることがあれば、ボランティア・手弁当で行かせていただきます」の手紙を添えて、私の本「幸せの入り口屋 いらっしゃいませ」を送りました。
すると、去年の10月に愛媛県の松山の盲学校から声が掛かり、今回が二つ目の訪問でした。
松山に行った時もそうでしたが、盲学校に行くと昔の学校時代の日々が思い出され、ちょっぴり胸が痛くなります。
あの頃は本当に、鍼灸の国家試験に向けての焦りやプレッシャー、そして将来の不安に押しつぶされそうな毎日でした。
盲学校の学生生活が終わって、早や12年。
優しい仲間に助けられ、好きなことに挑戦させてもらい、毎日がとっても幸せです。
今回、「いい人生だなぁ」を決めるのは、自分であり、そして大切な仲間と挑戦と、誰かへのお役立ちだということに気づきました。
奈良県立盲学校の皆さんに感謝です。
ありがとうございました。 亀ちゃん
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