◇心で聴く講演会 200人が1つになった幸せな時間

11月9日、私の著書「盲導犬シエルと歩いた幸せの道」の出版記念講演会を開催しました。 

ポスターやチラシ、フェイスブックでのお知らせ、そして講演会直前の新聞記事を見て、多くの方が会場まで足を運んでくださいました。 会場は200名近い満席となり、その光景を前に胸が静かに震えました。 

 私は冒頭に、今日は私が話す側で皆さんが聞く側という一方通行の時間ではなく、一緒に良い時間を作りたいのです、とお伝えしました。 

すると会場全体がやわらかな空気に包まれ、話しやすく、温かく、安心に満ちた時間が流れていきました。 ご来場くださった皆さまに、心から感謝申し上げます。 

 今回の講演では、皆さんにアイマスクをつけていただき、私と同じ「見えない状態」でお話を聞いてもらいました。 

講演後に書いていただいた感想には、集中して聞けた、五感が研ぎ澄まされた、直接心に響いた、会場が一体になったなど、アイマスクについての言葉が驚くほど多く寄せられていました。 

これまでにも60名ほどの方にアイマスクをしていただいた講演は経験してきましたが、200名近くの方が一斉に視覚を閉じて耳を傾けるという場は初めてで、その一体感に私自身も深く感動しました。 

そしてアイマスクで聞く講演には確かな価値があると、自信と大きな勇気をいただきました。 

 私はかつて、知り合いの盲人の方が盲人の先生からパソコン講習を受け、その録音を聞かせてもらったことがあります。 

実技の講習を録音で理解できるのだろうかと半信半疑でしたが、思っていた以上に分かりやすく、驚くほど理解が進みました。 

なぜだろうと考えると、教える側も教わる側も盲人であり、そのやり取りを盲人の私が聞いているという、立場が同じであることが理由でした。 

同じ位置に立つということは、こんなにも理解を助けるのだと強く感じた体験でした。 

今回の講演で皆さんにアイマスクをしていただいたのも、まさにその「同じ位置に立つ」ためでした。 

 講演の最後に、私の夢をお話ししました。 それは学校の教育現場で、ホームルームなどにアイマスク体験を取り入れてもらうことです。 一つのクラス、そして学年、学校へと広がり、さらに地域へと伝わっていけば、子どもたちにも先生方にも、落ち着いた気づきの時間が生まれると信じています。 

 そして講演後、ある学校の先生が話しかけてくださいました。 

短い時間でしたが、不思議と心に響くものがあり、この先生と一緒に活動を広げていきたいと感じました。 

感想文の中にも、ピンときたので行動しますという言葉があり、夢は声に出すと本当に動き始めるのだと実感しました。 

小さなきっかけが、新しい夢を連れてきてくれることが嬉しくてなりません。 

 最後になりますが、来場者の皆さんの感想には、心で聴けたこと、会場全体の温かさ、200名が一つになった空気、視覚を閉じたことで生まれた深い集中など、幸せな言葉がたくさん並んでいました。 いただいたすべての言葉が、これからの私の活動にとって大きな励ましとなります。 

 改めて、この特別な時間を共につくってくださった皆さまに、心から感謝いたします。 

シエルと共に、これからも心で聴く時間を大切に届けてまいります。


★ 新刊 「盲導犬シエルと歩いた幸せの道」はこちらから購入いただけます!

幸せの入り口屋 公式ホームページ

ようこそ、幸せの入り口屋 公式ホームページへ! 私は「心の眼と、耳」で、お話を聴かせて頂き、 その方の「幸せの入り口」を見つけ、夢の実現のお手伝いをさせていただきます。 どうぞ、「幸せの入り口」に立って、見る景色をあなたのこれからの「未来の希望」にしてください。

0コメント

  • 1000 / 1000