◇シエルの里帰り

 5月26日の日曜日に京都の亀岡で
「盲導犬ラブズフェスタ2024」のイベントがあり、そこで私も盲導犬ユーザーとして、30分間のウクレレとトークをやりました。
亀岡にある「関西盲導犬協会」は私の相棒、
盲導犬「シエル」の古里です。
2020年の2月に私のところに来てくれてからは、
初めての里帰りでした。
それで今回の「里帰り」で私がちょっと気をつけていたことがあります。
私が盲導犬を持つ時に、この亀岡でシエルと4週間の共同合宿訓練があったのですが、それまでは、シエルは他の訓練犬とともに「大部屋」で共同生活をしていたそうです。
私との訓練が始まってからは、私と一緒に寝泊まりをするので「個室」に移りました。
共同訓練の中で、週に1日私の休みの日があり、
その時は私は自宅に帰るので、シエルは元の大部屋に戻ります。
週が開けて、私が最寄りの駅まで帰って来ると、
先生とシエルが待ってくれていて、
シエルは私がウルッとくるくらいの喜び方で迎えてくれました。
教官の先生に「大部屋に戻る時はどんなでしたか?」と尋ねたら、
「ちぇっといった、フテくされた顔と態度をしていましたよ」と教えてくれました。(笑)
シエルとの生活が始まり、1年ほどして教官の先生が私のところに来てくださり、先生がお帰りになる時にあったことです。
私が冗談で笑いながら
「シエル、先生と一緒に大部屋に帰るか?」と言ったら、シエルの顔色がさっと変り、ケージの中に逃げ込もうとしました。
私はあわてて
「ウソウソ、違う違う。ごめん、ごめん。お父さんが悪かったねぇ」とシエルを抱きしめてやりました。
そんなことがあったので、今回はそれを気をつけました。
それで別の話で思い出したことがあります。

私がまだ3歳か4歳の時、父と母が夜に大喧嘩をして、母が家を出て行くという事件がありました。
その事はよく覚えているのですが、その後の夜のことは覚えていませんでした。
母は家を出たのですが、着の身着のまま、お金もなし、このままではどうにもならないということで、一端は家に帰って来たそうです。
その時のことを、私が大きくなって母から聞きました。
帰った母が寝ていると、私が夜中に何度も何度も起き出して母のところに行き、母の顔を触って「お母ちゃんが居るか」の確認をしていたそうです。
そのことがあって、母は「今後どんなことがあっても、この子達を置いて家は出られない」と誓ったそうです。
母は最後まで優しくて、深い愛で包んでくれる慈愛の人でした。
私もシエルとの深い信頼を大切に生きていきます。  
亀ちゃん
※写真は2020年のシエルとの共同合宿時代の写真で、改札で私を待ってくれているシエルです。
改札前で待つシエル1

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