◇届けっ、この思いとハガキ

 私がとても尊敬し、いつも助けてもらっている米ちゃんから昨日電話をもらいました。
ここのところ体調を崩されることがあり、
「どうされているかなぁ…」
と心配していたので、
「元気な声を聞いてもらおうと思って・・」
の米ちゃんからの電話がすごく嬉しかったです。
メールでも良いのですが、米ちゃんの生声が聞けて本当に嬉しかったです。

私は「この嬉しさをどう表現しようかな?」と、「米ちゃんの健康を願う心をどう伝えようかな?」と考えました。
米ちゃんはいつも季節季節で、心のこもったハガキをくれ、仲間に読んでもらいホッコリさせてもらっています。
それで思い付いたのが、米ちゃんに初めてのハガキを書くことでした。
私は盲人でも使えるという「ハガキが書ける定規」を持っています。
郵便番号や、住所、名前の記入エリアが分かるようになっている定規です。
でも、ここ5年くらいは使っていないので、ちょっと心配でした。
先ず「あれ、どこにあったかなぁ?」から始まり、次はハガキは確か切っての料金は上がっているはずだから、郵便局で追加の切手を貼って出さなきゃと考えました。
そして定規とハガキを見つけ、ハガキを定規にセットしました。
前にハガキを買った時に、自分の住所を書くエリアの左下角をハサミで斜めに切ってもらっていたので、表と裏と方向間違い無くセットできました。
次に米ちゃんの会社の住所をネットで検索し、住所をパソコンの画面上に用意しました。
定規の住所を書くエリアは2行あります。
住所と会社名を2行に収めるために、1行目で分割するところを考えました。
私は文字を書く時はボールペンだと、インクが出ているかどうかが分からないので鉛筆を使います。
1行の途中で、住所の確認などでパソコンの操作をすると、手が離れてしまい、次の書き出しが分からなくなるので、1行分はどうしても覚えなければなりません。
一度別の紙で練習をしました。
住所の中に「瓦町」という文字が出てきました。
パソコンの音声では「かわらやねのかわら」と説明をしてくれるのですが、「はて、瓦ってどんな字だったっけ?」と考えながら、古い記憶で多分こうだったと「瓦」と書きました。
同じように郵便番号も、緊張しながら書きました。
そして、裏面の本文も書き終え、ようやくほっと気を抜きました。

そして、今朝のこと。
私が一人で行ける郵便局は、昔行ったことがある大阪の梅田の地下街にある郵便局です。
最近は通勤の経路が変わっていて、通常は梅田の駅では降りないので久しぶりの道です。
シエルと昔の点字ブロックの記憶をたどりながら郵便局近くまで来ました。
点字ブロックの先にガラスの扉らしきものがありました。その扉を開けたいのですが、どうにも開きません。何度かガラスを触ったり、杖で確認したりしたけど分からないので、ここは違うのかなと移動しようとしました。
すると、若い女性の声がして
「郵便局へお越しですか?」と聞いてくれたので、「はいっ、そうです」と答えました。
その人は郵便局のスタッフの人で、用件を聞いてくれ、窓口に親切に案内してくれました。
窓口では年配の男性が対応してくれました。
私がハガキを出し、
「書いてみたんですけど、ちゃんと書けていますかねぇ?」
とその人に渡しました。その人は
「はい、書けていますよぉ。ただ、ここの住所がちょっと読みにくいですが、加筆しても良いですか?」
と優しく聞いてくれ、訂正してくれました。私が
「切手代金は変わっていますよねぇ」
と尋ねたら
「はい、あと1円必要ですね」
と教えてくれました。
「じゃあ追加でお願いします」
とお願いをし、それとは別で手持ちの未使用のハガキを8枚取り出して、
「これを、今の金額のハガキに買い替えたいのですが、いいですか?」
と言ったら、
「交換でも良いのですが、そうすると手数料が1枚に5円掛ってしまうので、1円の切手をそれぞれに貼りましょう」
と言ってくれました。
「お手数をお掛けしますが、良いですかぁ?」
と恐縮しながらお願いをすると、全部のハガキに追加の切手を丁寧に貼ってくれました。
私がハガキをリュックに納めながらお礼を伝えると、その人が私のハガキを見ながら
「きれいに書かれていますねぇ」
としみじみした声で褒めてくれました。
私は思い掛けない言葉に
「えぇーっ、ありがとうございますぅ」
とテレながらお礼を言いました。 えへへ
全部の手続きが終わると、
「出口までご案内しましょうね」
とカウンターの外に出て来て、手を持たせてくれながら
「ワンちゃんかしこいですねぇ」
と今度はシエルを褒めてくれました。
それらが全部嬉しくて、歩きながら
「本当にご親切にしていただき、ありがとうございました。今、とても感動しています」
とお礼を言いました。
ドアーの傍まで行き
「入る時、入れなかったのですが、これは自動ドアーですか?」
と尋ねたら、
「内側から出る時は、ドアーの前に立ったり開くんですが」
と教えてくれ、外からだとどこかを触らなければ開かないんだと納得しました。
ドアーを出て、行き先の方向を教えてもらい、そこでお別れをしました。
とても温かい気持ちで声もかろやかに
「ストレート GO!」
とシエルに笑顔で声を掛け、乗り換えの駅に向かいました。
シエルと私と、そして優しく応援してくれた郵便局の親切なスタッフさんの思いとハガキが、米ちゃんに届きますようにっ! 
にこっ!   亀ちゃん
※写真はハガキ記入定規

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