◇柔らかい食べ物と、やわらかい言葉

 今朝、地下鉄の乗り換えホームに着くと、人・人・人で溢れていました。

 私の盲導犬シエルも歩きにくそうです。

 ホームでは「設備の問題でダイヤが大幅に乱れている」との放送が繰り返されています。 

何本かの電車をやり過ごしていたら、何人かの親切な人が声を掛けてくれたり、列に並ばせてくれたりしました。 

電車が着き、いつもより少し大きな声で

「失礼しまーす。盲導犬と一緒に乗せてもらいまぁす」と言いながら乗り込みました。 

いつもは乗ったところのドア横に立つのですが、今日は後ろから押されて少し中ほどに立つことになりました。 

周りの人に挟まれ、シエルは大丈夫かなと思っていたら、前の年配の男性が声を掛けてくれました。 「ワンちゃんは大丈夫ですか?」

 私が「ありがとうございます。ご迷惑をお掛けします」と言うと、

「大丈夫ですよ、遠慮しなくて良いですよ」と言ってくれました。 

その声に勇気もらい「ありがとうございますっ」に続け後ろを向いて、

「すみません。もし良かったらこの子をドア付近に行かせてもらっても良いですかぁ?」とお願いをすると、その付近の人たちが場所を空けてくれて、シエルをドアの端に誘導出来、ほっと安心出来ました。 

 その時、先月読んだネット記事を思い出しました。(一部抜粋します) 

 「電車が動かない」

入試の朝、泣いていた来日9カ月のネパール少女

隣り合わせた乗客がしてくれたこと 

 「先生、電車が動かないです……」 

高校入試の朝、来日して9カ月の〝パルちゃん〟は、消え入りそうな声で先生に助けを求めました。

聞き取れない車内アナウンス。「遅刻したら受験できない」というプレッシャー。

絶望の淵にいたパルちゃんを支えてくれたのは、隣りあった乗客からもらった、言葉でした。 

【途中、省略】 

 その時、青ざめたパルさんの様子を見ていた乗客がいました。 

 「見知らぬ人」がしてくれたことの大きさ 「今日はテストですか?」 

 突然、隣に立っていた乗客がパルさんに声をかけました。

年配の男性だったと言います。 

 家と教室の往復で、見知らぬ日本人と話す機会は多くないパルさん。

驚くパルさんに、男性は優しく語り続けました。 

 「大丈夫ですよ。緊張しないでね」 

 「がんばってくださいね」

 涙ぐむパルさんを、励ましてくれました。 

 【以下、省略】

 前にこの記事を読んだ時、その学生さんの気持ちと、

優しい声掛けに感動して涙が出ました。 

二度と会えることはないかも知れませんが、こんな柔らかい一言が、どれだけ相手の人の心に響き、残るか…。 

母が昔「歳を取ると、柔らかい食べ物と、やわらかい言葉がありがたいねぇ」とポツリと言った言葉を思い出しました。 

確かに私とシエルも日ごろ、柔らかい温かい言葉に慰められ、感謝しています。 

ありがとうございます…。 

 そうそう、先ほど「二度と会えることはない」と書きましたが、

今日すごく混雑する人の中で声を掛けてくれたまったく知らない女性の一人が

「この前の上本町の講演を聞きましたよ。歌も聞きました。良かったですよ。今、大丈夫ですか?」

と声を掛けてくださり、大変驚き、緊張がほぐれ笑顔になりました。  

にこっ! 

 ※写真は庭の水仙とシエルです。 


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