◇二人の足跡

先月30日の朝、散歩に行こうと庭に出てみると、知らない間に雪が降り積もっていて驚きました。
50歩ほど歩いたところで転びそうになり、家に引き返したのですが、妻が後ろから写真を撮ってくれていて、盲導犬シエルと私の「足跡」が記念に残りました。
「足跡」と言えば、ずっと前、別のホームページの中でブログを書いていました。
今日、当時の原稿を読み返してみると最初のブログは2006年の10月でした。
"あの人に、もう一度、逢いたくて。"
私は、46歳で白い杖を持つようになりました。
今、49歳でこのホームページを作りました。
この3年間で、いろいろな人との出逢いがあり、別れがありました。
1・2・3・のメッセージに、私のいまの気持ちを綴ります。
 
1 どうぞ、お元気で...。
 ・あの時、駅のホームで、親切に電車に乗せてくださったとても楽しいシェフのおじちゃん。
・ご自分が降りるひとつ前の駅で、わざわざ降りてくださり、その上、バス停まで送ってくださった高校生のお嬢さん。
・人の濁流から引っ張り出して、「頑張って!」と大きな声で励ましてくださった大阪のおばちゃん。
まだまだ他にも、たくさんの人に毎日助けてもらい、勇気を頂きます。
でも、私には、何のお礼もできずに、ただ、「ありがとうございます。」といって、お別れするしかありません。


・・・・・あの人に、もう一度、逢いたくて。

2 お元気ですか?
私は、カウンセラーとして、現在、働いています。
ちょっとひとりでは、支えきれなくなった方のお話を聴かせていただきます。
それも、もうひとりで大丈夫となったときが、お別れの時です。
今頃どうされているでしょうか?

・・・・・・あの人に、もう一度、逢いたくて。

3 元気です!
私は、いま盲学校にも通っています。
今年の3月の卒業式の時、大好きだった先輩と"さようなら"をしました。
その、先輩が、(街で出逢っても、お互い見えなくて声はかけられないが、お互い元気で頑張ろう。)と、言われました。
同じ障害を持つ仲間の皆さん、私も元気で頑張っています。
また、永年続けていた年賀状が出せなくなりました。大変失礼してご無沙汰をしております。
目はみえなくなりましたが、とても、元気で、幸せです。長い間、お逢いしていない皆さん、お元気ですか?

・・・・・・あの人に、もう一度、逢いたくて。
こんな思いでホームページを、デザイン事務所ドゥ・プレセンスさんに作っていただきました。
ときどき、このサイトを覗いてみてください。
街で出逢った一瞬の出逢いの方から、40年以上もおつきあいいただいている方まで、
"この出逢いに感謝して、心を込めて..."。
あなたに 出逢えて 良かった。
お顔を、みることは、できなくても。

・・・・・・・あの人に、もう一度、逢いたくて。
西亀 真 (にしかめ まこと)
2006年10月吉日

このメッセージをスタートに2018年まで続け、1年の間をおいて、2019年から今のホームページの中で書いています。
2020年の2月からは、シエルとの思い出を残しています。
作家の甲田さんに教えてもらった「残さなければ残らない」の言葉が思い出されます。
今回の雪道の写真の画像は私には見えませんが、シエルと一緒に歩いた足跡は心に刻まれました。
シエルが10歳になって別れてからも、雪道を歩く時は、きっとこのブログを思い出し「シエル」を思い出すことでしょう。
そして「あのシエルに、もう一度、逢いたくて」と思うのかなぁと想像しながら、「シエル、一杯、いっぱい足跡を残そうねぇ」と言いながら、抱きしめてやりました。
シエルは「んっ?何、どうしたの?」と、キョトンとしていました。 にこっ!
※写真はシエルと私の歩いた「足跡」です。(笑)

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