◇まだまだやれることが

 先日、大阪の梅田の地下街を盲導犬ミッケルと歩いていました。
ミッケルの歩き方の異変に気付いた私は「もしや、ウンチ?」と、ビニール袋をポケットから出し、キャッチング準備に入りました。
最近はかなりの確率でキャッチングに成功していた私でしたが、今日は袋の取ってが絡んだのか、手間取ってしまい、受けに行った時はもう終わりのタイミングだったみたいです。
まだあるかも知れないと、しゃがんでじっと待っている間、多くの人が行き交っているので、邪魔になっていないかとヒヤヒヤしていました。
すると近くから優しい女性の声が聞こえて来ました。
「大丈夫ですかぁ?」
私が「はい、大丈夫なんですけど、(ウンチが)下に落ちていますか?」と尋ねると、「はい、落ちていますねぇ」と教えてくれました。
「どの辺ですか?」とビニール袋の手を差し出すと、「もう少し右です。 もう少し下」と、教えてもらい、袋に収めることが出来ました。
「はい、それで全部です」と言ってもらい、「ありがとうございました。助かりました」とお礼を言いました。
すると、「私、車いすなので何もお手伝い出来なくて、ごめんなさいね」の言葉が聞こえてきました。
私は急にこみ上げる涙で言葉が出せず、ただただ頭を深々と下げました。
そのあと歩いていたら、ふと昔「全国47都道府県・一人旅」の出来事を思い出し、また胸が熱くなりました。
それは、静岡で駅に行く道に迷った私が通りがかりの人に道を尋ねると、わざわざ送ってくださるということになり、一緒に歩いていました。
すると、その人の携帯が鳴り、会話の中で「そういう訳で、ちょっと遅れるから」という声が聞こえてきました。
私が「私だったら、もう行けると思いますから、ここで結構ですよ」と話すと、「いいえ、大丈夫ですよ。知り合いがこの状況をどこからか見ているらしく、からかいの電話がかかってきただけでしたから」と教えてくれました。
「すみません、助かります。お忙しいところ、ありがとうございます」と私がお礼を言うと、「じつは、私も片方の耳が聞こえなくて、たくさんの人に助けてもらっているんです。だから、痛みの半分はわかりますから」と言ってくださり、あの時も言葉が詰まったのでした。
今、私は仲間と一緒にコロナ禍でとても困っているという、バングラディシュの留学生を応援する活動をしています。
この車イスの方との出来事で、困っている人への応援するエネルギーが、グーンと高まりました。
私にも、まだまだやれることがいっぱいある…。
今日は私の64歳の誕生日。
この一年、ご恩返しで私にやれることをやって行きます。
いつもいただく愛と優しさの「倍返しだっ!」
 にこっ!  亀ちゃん
※写真は春の散歩で、ミッケルと「ふきのとう」です。


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ようこそ、幸せの入り口屋 公式ホームページへ! 私は「心の眼と、耳」で、お話を聴かせて頂き、 その方の「幸せの入り口」を見つけ、夢の実現のお手伝いをさせていただきます。 どうぞ、「幸せの入り口」に立って、見る景色をあなたのこれからの「未来の希望」にしてください。

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