◇織りなす布

 盲導犬「ミッケル」とパートナーを組んで、１年が経ったことは前のブログで書きました。 

それで先日、京都の関西盲導犬協会の担当のＫ先生が１年のフォローアップで来てくださり、ミッケルの健康状態を診てもらったり、最近の様子などを聞いてもらいました。 

遠いところ、本当に有り難いことです…。 

 そしてその後、新しい道を歩く指導を御願いしました。 

大阪の事務所のマンションから最寄りの駅に向かう道と、もう一つはコンビニからマンションに帰る道です。 

どちらも地下道を通れば危険も無いし、慣れているので、これまでちょっと遠回りにはなるけどそちらの道を使っていました。 

でも、わざわざ地下に降りて、また上がらなくてはならないのは正直「しんどいなぁ」と、時々思っていました。 

 駅に行く地上のコースは大きな道路を２回渡る必要があり、一つは渡りきるまで約５０歩もあるし、交通量も多いので一人で行く勇気がありませんでした。 

コンビニからの道も交差点を五つ渡る必要があるので、こちらも心配で行けませんでした。 

今回その二つの行き方を丁寧に教えてもらい、ミッケルと練習しました。 

次の日、コンビニから帰る時、少し悩みました。
「どうしよう…。ちょっと不安だなぁ」と。 

でも、今日やらないと次も行けないなと考え、思い切って挑戦しました。 

一度だけ迷うこともありましたが無事に辿り着け、ミッケルと一緒に喜びました。 

そして、その次の日。 

今度は駅までの道です。 

また「今日やらなければ、また次も出来ないぞ」と、思い切って挑戦しました。 

結果は見事なミッケルの誘導で、完璧なゴールインでした。 

またまたミッケルと一緒に大喜びをしました。
これでもう大丈夫っ！　

新しい道が二つも開けました。 

 今回、逃してはいけない「タイミング・縦糸」と、また逃さないために出さなければならない「勇気・横糸」で、新しい「展開・布」が織り上がりました。 

これからも「０を１にする」で、挑戦して行きます。 

恐がりの私が、勇気あるミッケルと一緒に。　にこっ！　　亀ちゃん 

 ※音声を入れたyoutube動画は、ミッケルとの１年の歳月で一緒に織りなした布を考え、中島みゆきさんの「糸」を散歩で歌いました。 

♪なぜ めぐり逢うのかを・・・
～
逢うべき糸に　出逢えることを　人は 仕合わせと呼びます♪