◇自立の生活
先日、盲導犬・ミッケルの定期健診で動物病院に行って来ました。
その動物病院は、大阪の私の事務所のマンションから歩いて行ける場所にあります。
ミッケルが私のところに来てまもない時、盲導犬センターの訓練士のK先生と一緒に挨拶に行き「今後は定期的にお世話になります」という話になりました。
その時「今後はガイドヘルパーさんと一緒に来よう」と考えたのですが、でも、今回歩いて来た道はそんなに難しくなかったなぁと思い直しました。
方向は大体つかめているけど「動物病院はここ」という目印がありません。
それでスタッフの人に「今度伺う時は、近くまで来たら電話でお知らせしますから、すみませんが表に出ていただき私をつかまえていただけますか?」とお願いをしました。
そして前回、今回とミッケルと二人、通りがかりを捕まえてもらい無事に到着出来ました。
ご親切は行きだけでなく、前回も今回も帰りにスタッフの女性の方がわざわざマンションまで送ってくださいました。
何てありがたいことでしょう…。
その優しいご親切に胸が熱くなりました。
それで12年前に盲学校の卒業式で校長先生からいただいた最後の言葉を思い出しました。
お祝いの言葉の後、「皆さん、明日からはこれまでの学校という守られた場所を離れ、社会で一人ひとり自立をして生きていかなければなりません。でも、自立と孤立は違います。孤立は社会から離れ一人で生きていくことで、自立は多くの人たちの力を上手に借り、助けてもらいながら生きていくということです」という内容でした。
日々、ミッケルとともに多くの人々に助けてもらいながら生活しています。
予想を超えるご親切に出会い、感激・感動の連続です。
私は周りの人々、そしてミッケルに感謝の毎日です。
ミッケルも優しい人たちに、盛んに尻尾を振って感謝を伝えています。
にこっ!
亀ちゃん
※写真は胸のワッペンに盲導犬のイラストが入ったポロシャツを着た私とミッケルです。
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