◇雨の物語


 今日は雨が降っています。 先週のブログで「急ぎの中の温もり」を書きました。 

すると何人かの方から嬉しいメールが届きました。 その中に「岩手県の、れいこさん」からのものがありました。

 ★ 3人の方々の、優しい笑顔、西亀さんの笑顔が浮かんできて、やはり、西亀さんの周りは愛に包まれているなぁ!としみじみ感じました。 

そんな嬉しい言葉が書かれていて、「本当に、皆さんの愛に包まれているなぁ」と、感謝しました。

 その‘れいこさん’には4年前、私が「47都道府県・一人旅」で岩手県に行った時に出会いました。 盛岡駅の地下通路を上がり、地上に出たら雨が降っていました。 その場にしゃがみ、リュックの中から傘を出そうとしたのですが、なかなか見つかりません。 5分くらい探し、ようやく見つかったので立ち上がり、歩こうとしたら、れいこさんが「大丈夫ですか?」と、声を掛けてくれました。

 後から聞けば私の様子を、心配しながらずっと見ていてくれたそうです。 

そこから、私が行きたいところに一緒に行き、写真を撮ってくれました。 

そのあと、私は時間をつぶす必要があったので、喫茶店に連れて行ってもらいました。 そこはセルフサービスの店だったので、私を席に座らせ、れいこさんがコーヒーを買って持って来てくれました。 私がお支払いをしようとしたら「岩手まで来てくださったのですから、御馳走します」と、どうしても受け取ってもらえませんでした。 

れいこさんは家のご用事があるからということで、そこでお別れをしました。 私は時間があるので、今あった幸せな出来事の「旅行記」を30分くらい携帯電話に向かって書いていました。 

すると、どこからか「西亀さーん」の優しい声が。 

私は「はて、この盛岡で、誰が私の名前を?」と不思議に思ったら、先ほどの、れいこさんでした。 「家の用事が済んだので、もしかしてまだ居られないかと思い、来てみました」と…。

 私は感動で胸が熱くなりました。 「せっかく盛岡に来られたのだから、名所をご案内しましょうか?」と言ってくださり、案内をしてくれたり、名物の冷麺を食べさせてくれたりしました。

 そんな調子で、最後の最後まで、書き出したらキリがないほど本当に親切にしてもらいました。 

お別れしてからも、メールのやり取りなどをしていましたが、秋田への「一人旅」の時は再会することが出来ました。 他の「一人旅」で出来た別の大親友と仙台に行き、そこで、れいこさんと合流し、一緒に食べ歩きをしたことも楽しい思い出です。 

また、私の本の出版記念講演や、先日の西川悟平さんとのコラボコンサートの時などには、わざわざ岩手からお友達と一緒に駆け付けてくれました。 

本当に、たった一度のご縁から、一生涯の親友が生まれるものです。 

雨が降ると、よくあの盛岡のことを思い出します。 

あの日、雨が降っていなければこの「ご縁」はありませんでした。

 私は元々雨が嫌いでした。 でも、あの日から雨が降ると「今日も何か素敵な出会いがあるかなっ」と、楽しい気分になれます。 

今日も素敵なことがありそう…。 にこっ!  亀ちゃん  

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