◇変わらない朝と、変わっていく時間

 新年明けましておめでとうございます。 

今年もどうぞよろしくお願いいたします。 

 今朝も、盲導犬シエルのブラッシング用のお湯を汲むためにバケツを持ち、階段を降りようとすると、いつものようにシエルが階段の降り口まで来て、降りていく私を眺めていました。 

私は、年が明けても「この情景は変わらないなぁ」と、クスッと笑いました。 

 そのあと、ブラッシングをしながら、年が明けたことで、

ふと「シエルと一緒に過ごせる時間も、来年の6月までかぁ」 と、しんみりしました。 

 ブラッシングを終え、机に向かってパソコンを使っていました。 

私が部屋にいるときは、ケージのドアを開けているので、シエルは自由に出入りしています。 

ケージの中には、ふかふかのマットがあり、その上で寝そべっていることが多いです。 

 しばらくすると、シエルがケージから出て、トコトコと私のところへ来て、膝に顎を乗せてきました。 

「ん? 何?」と訊いても、顎を乗せたまま、じっとしています。 

 頭をひと撫でして、またパソコンに向かうと、シエルはトコトコとケージに戻っていきました。 

その様子を見て、私はパソコンの手を止め、この先のことを、ぼーっと考えていました。 

 来年の1月は、同じようにこうしてシエルがいてくれる。 

でも、再来年の1月は、もう、いないんだな……。 

そんなことを思い、しんみりしていました。 

 すると、またシエルがトコトコとやってきて、膝に顎を乗せました。 

「分かるのぉ?」と、頭を撫でてやりました。 

 私はパソコンを中断し、ウクレレでシエルの歌を歌ってやりました。

 3番の歌詞、 「愛と優しさ、注いでくれるきみ。二人で過ごす時間が宝物」 そう歌いながら、シエルと別れたあとのことを思い浮かべていました。 

 歌は、 「シエル、出会ってくれてありがとう」 と続きます。 

 本当に、ありがとう。 なっ、シエル。

※写真は、地元の神社へシエルと初詣に行ったときのものです。 

今年もシエルと私の運勢は「大吉」で、バッチリのスタートになりました(笑)。 


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